更新日:2020年8月13日
市職本部闘争委員会は8月13日、市側稲垣人事室長以下との団体交渉に臨み、「2021年度要員確保に関する申し入れ」を行いました。
交渉で市職本部は、新型コロナウイルス感染症への対応で明らかとなった要員配置の問題を指摘し、今後見込まれる超過勤務の増加など労働条件を鑑みながら職員の勤務労働条件を確保するよう非常時を想定した配置を強く求めました。
新型コロナウイルス感染症拡大への対応で露呈した各課題に言及したうえで、業務の縮小や延期を明確に整理することなく、各所属への応援派遣や兼務が実施され、テレワークの拡大などによる出勤者数の抑制措置などマンパワーに依拠せざるを得ない状況が露呈したことについて認識を質しました。
さらに「市重点施策の推進にかかる増員等を除き、原則として増員しない」としている「市政改革プラン3.0」にも言及したうえで、「非常時」を想定していないことを指摘のうえ、改革プランをもとに算定された次年度採用計画では、もはや人員が不足することは明らかだとして、採用予定者数を早急に見直すよう求めました。
また、若年層新規採用者数の確保、法令等による基準配置、免許職員等の適正な要員配置、生活保護実施体制や4条任期付職員をはじめ、再任用短時間勤務職員の応募者の減少、経営形態変更、大規模災害・感染症等にかかる対応などの申し入れ各項目についても市側の課題認識を質しました。
最後に、新年度の業務執行体制が、結果として超過勤務の増大や年次有給休暇の未取得日数の増加など、労働環境の悪化の上に成り立つものではなく、適正な労働条件のもとに築かれなければならないことを改めて指摘し、人事室としての責任ある対応を求めて第1回の交渉を終了しました。
2020年8月13日
大阪市長 松井 一郎 様
大阪市職員労働組合
執行委員長 金子 俊雄
市行政の円滑な推進や市民サービスを担保する観点から、行政業務に見合う執行体制の確立は必須であり、業務執行体制の変更は勤務労働条件に大きくかかわるものであると認識している。
大阪市においては、「市政改革プラン3.0」により、行政サービスへの最先端のICTの活用や、行政手続きのオンライン化、経営形態の変更、民営化への流れが明記されている。
いずれも「仕事と人」の慎重な関係整理に基づき行われるべきであり、それに見合った要員配置が必要である。また、それらは、職員の勤務労働条件に大きく影響することから、交渉事項として誠意を持って対応するよう求めるとともに、次の通り申し入れる。
記
以 上