日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳で、100歳まで生きる人も珍しくない時代になってきました。しかし、寿命が延びても、いつまでも若く健康なままでいるというのは、なかなか難しいことです。誰もが年をとるにつれて、体の痛みや不調を訴え、生活習慣病のリスクも増えてきます。健康維持のため、普段の暮らしの中で実践できることを取り入れてみましょう!
朝、時間がないからといって朝食を食べずに通勤する人がいます。しかし、朝食を抜くと体内の血糖値がジェットコースターのように急上昇、急降下し、血管を傷つける原因になります。
朝食を抜いたまま昼食を食べると血糖値が一気に上がります。普通の昼食なのに、お砂糖たっぷりのお菓子を食べた時と同じ状態になります。しかも一気に上がった血糖値は2〜4時間で急降下し、今度は甘いものが食べたくなります。ここで甘いものを食べるとまた血糖値は急上昇、急降下を繰り返します。
つまり朝食抜きで昼食を食べることが続けば、血糖値を下げるインスリンが脳に糖分を摂るように頻繁に指示を送るようになり、肥満街道まっしぐらとなるのです。また朝食抜きは脳にとっても致命傷です。寝ている間に基礎代謝で失われたエネルギーを補わないままに体を動かそうとすると、栄養不足で脳が機能しません。これが習慣化すると、脳の萎縮につながってしまいます。
朝、太陽の光を浴びて活動する。これは人類が進化の過程で獲得した、生き延びるための習慣です。このポイントは朝の太陽の光で体内時計がリセットされ、体のリズムが整うこと。そしてリセットされた体内時計によって、睡眠のホルモンの準備が進みます。ダラダラと寝坊した日、寝つきが悪くなるのは、体内時計のリセットと睡眠のホルモンの準備がされなかったことに原因があります。
睡眠は、朝、太陽の光を浴びる、体内時計がリセットされる、睡眠の準備のため必要となるセロトニンというホルモンの分泌が高まり、約15時間後に睡眠のホルモン、メラトニンが作られることによって眠くなるのです。つまり睡眠の準備は、朝から始まっているのです。
理想の睡眠時間は7時間と言われます。長すぎても短すぎてもよくないことが証明されてます。
睡眠時間が短くなると、健康や若さを維持する長寿遺伝子が働きにくくなります。こうした状況が3日間も続けば、血圧や血糖値が上がり、毛細血管や細胞が傷つきます。さらに脂肪燃焼作用のあるホルモンが出にくくなり、太りやすくなる場合もあります。
また睡眠時間が長すぎる場合は、体内時計が乱れやすく、不調が起こりやすくなります。特に脳の機能は長すぎる睡眠で老化しやすくなるという研究結果があります。気をつけましょう!
(健康運動指導士 竹田 薫)
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