更新日:2009年6月4日

「職」と「住」を失った人を支援へ
「大阪希望館」がオープン

難波利三さんが激励訪問
内覧会でマスコミ取材に応える希望館スタッフ

内覧会でマスコミ取材に応える希望館スタッフ

 「大阪希望館」の相談センターが5月30日、阪市内北部にオープンし、同日10時から内覧会が開かれました。

 大阪希望館は「チャレンジネット」との連携の下、悪化する雇用情勢の中、仕事と住まいをともに失った人たちへの支援に取り組みます。この相談センターの近隣に支援居室を5室確保し、切迫した相談にも対応します。

 連合大阪は連合「雇用と就労・自立支援のためのカンパ」で大阪希望館を支援します。自治労大阪府本部も同カンパに結集するとともに、解放同盟やNPO釜ヶ崎支援機構、多くの宗教団体、学者・文化人とともに、同館の運営を支援します。

 開設された相談センターは、事務所ビルの一室で広さは約50㎡。事務机にパソコンが並ぶ一見普通の事務所ですが、就職活動用の背広や緊急対応用の簡易ベッドに「希望館」らしさが伺われます。

 同センターは、チャレンジネットを通じて6月1日から相談活動をスタートします。

難波利三さん

難波利三さんが激励訪問

 「大阪希望館」オープンにむけて活動中の設立準備会事務局を、小説「大阪希望館」の作者・難波利三さんが激励に訪れました。

 難波さんは、名前の使用を快諾してくれたことに対するメンバーのお礼に応えて、「こちらこそ私の作品を再評価して、皆さんの運動の名前に使ってくれたことにお礼を言いたい」と述べるとともに、「私が『大阪希望館』で描きたかったのは、生きるとはどういうことかということ。敗戦直後のあの悲惨な状況の中で懸命に生きた人たちを描くことでそのことを突き詰めたかった。しかし、ある意味で当時より今の人たちのほうが不幸かもしれない。当時はみんな貧しく、みんなで頑張れた。今は格差社会で、豊かな人を横目に頑張らなくてはならない。納得のいかない思いが強く、心の傷も深いと思う。そんな人たちの支援に乗り出された皆さんに心から敬意を表したい。及ばずながら、私もできるだけの応援をさせていただく」と、スタッフを激励していただきました。

 難波さんは、7月11日午後1時半から浪速人権文化センターで開かれる「『大阪希望館』設立記念集会」にも出席し、あいさつされる予定です。