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更新日:2007年4月3日

地域の視点から生活保護を考える

第1回西成区地域集会開く
「第1回西成区地域集会」会場風景

「第1回西成区地域集会」会場風景

 大阪市職西成区役所支部は3月1日午後6時30分より、区役所会議室で「西成区の生活保護について議論しよう!」をテーマに、第1回西成区地域集会を開きました。西成区役所支部は、大阪市職が市内全区での開催をめざす地域集会のモデル区として、淀川区役所支部とともに先行して地域集会の開催をめざしてきました。

 集会では部落解放同盟西成支部長の冨田一幸さんの講演と現場のケースワーカーによるディスカッションを通じて、地域の視点からの生活保護改革が討議されました。

 集会冒頭に峯副支部長が主催者を代表して挨拶し、「西成の地域集会は、行政と市民との協働に向け、支部がとりくむにあたっての課題整理や地域市民との関係づくりを目的とし、様々な分野で活躍されている市民の方を講師に招き、課題別の小規模集会を連続して実施していくことにしました。地域集会を契機に職場を原点とした運動の再構築と地域における社会的連帯をめざす運動の創出を図り、反転攻勢に打って出よう」と呼びかけました。

 続いて大阪市職本部の山下副執行委員長が挨拶し、「集会開催までの西成区役所支部のとりくみに心から敬意を表します。淀川区でのとりくみともあわせ、地域集会の市内24区の全ての区での開催に向けて、本部としても一層支部との連携を強め、取り組んでいきたい」と市職本部を代表して挨拶を行いました。

 富田さんの講演は「生活保護は『活かす』のが改革」をテーマに行われました。講演では、生活保護をめぐる2つの言説−「生活保護は憲法の生存権を保障するものとして大切」と「国民の税金によって運営されているのだから無駄遣いは許されない」−の2項対立の論争では有益な改革議論にならないと述べ、生活保護受給者を主な対象とした市民参加による良質なコミュニティビジネスの展開などにより、生活保護を地域経済の活性化やまちづくりに『活かす』立場を加えたトライアングルでの議論を成立させることが必要と話されました。そして最後に、「志賀志那人など大正期の大阪市社会事業の担い手には自治を育て、まちづくりとして福祉を考える視点がありました。皆さんもこうした先人の功績に学び改革にとりくんで欲しい」とまとめました。

 ディスカッションでは、ケースワーカーが母子世帯のケースなどを中心に現状や課題を語り合いました。特にノウハウや社会資源が不十分な中、言葉だけの「就労指導」に終わっている実態から、自立支援プログラムの課題とも関わり、就労支援施策の充実強化の必要性を訴える意見が多く出さました。