更新日:2013年5月17日

橋下徹日本維新の会共同代表による女性への冒とく発言に対する声明

声 明

 5月13日の橋下徹日本維新の会共同代表による、旧日本軍による「慰安婦」問題への関与についての「当時、軍の規律を維持するには必要だった」との発言に対し、強い憤りを覚える。

 旧日本軍の関与については、1993年8月の河野談話で、「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったこと」、及び「慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいもの」であったことを認め、「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」として、日本政府が「いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる」と公式に表明されている。

 大阪市も、2010年10月には、市会において「日本軍『慰安婦』問題の早期解決に関する意見書」を採択し、「河野談話に矛盾しないよう、慰安婦問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復とともに、今なお存在する女性への暴力・人権侵害の解決に向け、誠実に対応されるよう強く要望する」と政府に伝えている。

 加えて、今月の始めに沖縄の米軍普天間基地を視察した際、米海兵隊司令官に「もっと風俗業を活用して欲しい」と進言したことも、5月13日自ら明らかにした。

 言うまでもなく、沖縄では基地があるがゆえに、女性に対する暴力や人権侵害が多発し、これまで幼い少女も含めた女性をはじめ、多くの住民が犠牲となっている。基地撤去を求める沖縄県民に、私たちはどう応えるのかが問われている中で、沖縄のおもいを踏みにじるこのような発言は、とうてい許されない。

 「慰安婦」問題は、決して過去の問題ではない。そして、女性に対する性暴力の根絶は、1993年、国連で宣言が採択され、世界共通の課題となっている。橋下共同代表の発言に対しては、韓国外交省や米国務省からも「女性の尊厳に対する冒とくで、歴史を歪曲するもの」「言語道断で侮辱的」等のコメントがあったが、国内外からの強い非難と反発は当然に予想できることである。

 私たちは、橋下共同代表に対し、このような状況を認識した上で、女性に対する最大の人権侵害を容認する発言の撤回と謝罪及び政治的責任の明確化を強く求める。

2013年5月17日
大阪市職員労働組合
本部闘争委員会