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更新日:2006年10月20日

チャレンジ・レポート(5)
〜市民と組合が創る市政改革〜

環境・福祉重視の行政へ、課題問う

 「環境」ワーキングチームは、アドバイザーに京都女子大学の槇村先生を招き、8月31日に開催した。「趣味の山歩きなどで自然の大切さを痛感します。職場は畑違いですが、未来にいい環境を残すために行政に何ができるかと参加しました」というメンバーの発言から議論をスタート。「環境問題というと、『もったいない運動』みたいなことが強調されますが、より大きなグランドデザインを示さないと環境は守られません」と槇村先生。

 これを受け環科研支部のメンバーは「ヨーロッパでは都市建設にあたって『風の道』といって、風の通り道を考慮します。シンガポールの『風水』に基づく都市づくりも同じ。日本ではそういう着想がなく、都市の空気が澱んでしまう」。なるほどスケールが大きい。「環科研での検査は民業圧迫にならないように料金が高い。その分、民間ではやっていないデータの集積やそれに基づく分析も加えます。しかし、最近コスト重視で検査依頼が減りつつあります」とも。市民個々人の努力は貴重だが、それだけでは環境は守られない。だからこそ行政の責任が問われる。

 コスト重視がその認識を減退させている。「市民から見れば行政は貴重なプロ集団。市民が求めるのはプロにふさわしい環境行政ビジョンであって、『節約=環境破壊』じゃない」(槇村)。環境行政の大切さを訴える企画案が次回までの宿題となった。

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 セーフティネット・ワーキングチームの初会合は、澤井先生をアドバイザーに、9月4日に持たれた。メンバーには区役所支援運営課や児童相談所・更生相談所、総合医療センター、弘済院付属病院や特別養護老人センターなど健福職場で働く皆さんに加え、中央図書館司書の方や経済局の産業創造館で中小企業支援を担当する方にも参加いただいた。議論はセーフティネットとは何か、からスタート。

 生保ワーカーからは「生活保護から自立するためにセーフティネットが語られるが、本来、生活保護を受けずに済むようにセーフティネットがなくてはならない」との提起があった。なるほど、安倍晋三流の「再チャレンジ」とあるべきセーフティネットは似て非なるものだ。その意味で、セーフティネットは福祉はもとより、経済政策や教育政策など幅広い政策エリアを巻き込んで構想されなければならない。市民病院や弘済院の経営形態の問題も大阪市全体のセーフティネットの中で、これらがはたしていく役割抜きに、収支問題だけで論じられるべきではない。

 澤井先生も「これからの自治体の役割でセーフティネットの構築は最も重要。人も予算ももっと投入すべき」と指摘。このチームは、メンバーの問題意識は具体的で多様なため、課題別集会に向けて、それぞれの問題意識をレポートにしていくこととした。【政策・運動推進局発】