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更新日:2006年9月22日

「身の丈論」では活力低下に

市職市政改革合同セミナー開く
木村收教授が講演

木村收大阪市立大学特任教授講演する木村收大阪市立大学特任教授

 大阪市職市政改革推進委員会ワーキングチーム「合同セミナー」が8月18日、ヴィアーレ大阪で開かれました。セミナーでは、大阪市財政局長・経済局長などの要職を経験された木村收大阪市立大学特任教授から、「市政改革雑感」と題した講演を受けました。

 木村教授は、現在の市政改革における「身の丈論」について、「夜間人口や税収に合わせて支出削減・職員削減するという考え方は、昼間流入人口の大きさ、横浜市に倍する市内総生産、市外への所得流出など、大阪市の都市としての特性を考慮していない」と批判。このような改革手法は、かつての財政危機下にあって大阪市が先駆的に取り組んだ定年制導入や大都市税源拡充運動とは対照的に、長期的な都市の活力低下につながるものであると述べました。

 さらに、「身体(都市のあり様)を着物(歳入のあり方)に合わせる」という「身の丈論」では、当然将来的な都市のあり様をどう描くのかが決定的に重要になる。しかし、「創造都市戦略」がうたわれているものの、例えば創造性の基盤となる大学が必要だとして誘致助成金を設け重点的にとりくむ一方、既存の市立大学に対しては市からの交付金を5年間で20%削減するなど、整合性を欠いた政策が行われていると批判しました。

 最後に大阪市政が市民にとってよい方向に変革されるためには、市民と接し大阪市の特性を熟知する現場職員の理解と協力にもとづくとりくみが不可欠であると訴え、講演を終えました。